公務員を辞めてまでお山の会を始めた想い　

代表：西村絵里子

二人目が生まれた時に、1人目とは違うことをしてみたいなと思ってたときに自然育児に出逢いました。

自然の中で過ごすことが親子ともにのびのびできて、心地よかったんです。

大声出しても、汚れても、こぼしても、走り回っても、

大らかに見守ることができる。

親が与えなくても、子どもは自分の五感を使って、発見して、夢中になって、遊びを創り出していく姿に、

本来子どもがもっているパワーを発揮できる場は、自然の中だなと思ったんです。

そして私も「〇〇しないと！」「〇〇でないと！」と

世間の目を気にして肩に力が入っているのを抜くことができる場が自然の中で。

自分が小さい時に田舎の祖父母のところによく遊びに行っていた原体験を思い出すというか、

「ありのままの自分でいていいんだ」と感じられて、

自然の中にいると落ち着くんです。

そんな中、鎌倉で自主保育をしているドキュメンタリー映画を観た時に、

「これがしたい！こういう風に子育てしたい！」って思ったんです。

◎二度と来ない期間限定の子育て期間だから、子どもと一緒に今を楽しみたい！

◎子どもの成長を近くで見守りたい！

という想いと共に、

でもずっと私が見るのはしんどい。

私だけの時間も欲しい。

と悶々としていた時に出会った

「みんなで交代で子どもを見合いながら、大きな家族のように育て合う自主保育」

がピッタリきたんです。

海や山に行ったり、

畑をしたり、

昼ごはんを作り合ったりしてるのが、

よい加減に力を抜けて、

子どもも大人もどちらも“今”を楽しんでる姿がとても素敵で♡

それで「こういうのしたいなあ。」と言ったら、

一緒に観に行っていた友達が

「したらいいが！えりちゃんならできるよ！」という言葉をくれて。

「じゃあ、やってみる！」と始めました。

お山の会の未来像は？

お山の会は、

老若男女問わず誰もが来れる場所にしたい

と考えています。

例えば、夜一人でご飯を食べたり、

一人で寝ないといけない子どもがいるなら、

「お山の会で面倒を見てあげたい」し、

子どもが病気の時には、

安心して預けられるもう一つの家になりたい

と考えています。

今は、状況の都合で叶っていないけど、

将来的には、

「保護者の方が安心して頼れる場所」になりたいです。

保護者の方がしんどいときに、

「もう一つの家族の場」であったり、

不登校になった子どもが一人で留守番をすることが増えてきたときに活用してもらったり、

「お山の会があるから安心」と「大丈夫だよ」と

いえる場所を目指している。

身近に誰か大人がいて安心できる場

であれたらいいなと考えています。

なぜ、私がここまで想いが強いかというと、

私の両親が教員をしていて、病気になったり、仕事が忙しいときに

祖父母宅に預けられていました。

そこでは、可愛がってもらっていたし、居心地がよかった。

共働きが進む日本で、

さみしい想いをする子どもや、

保護者の方が働きやすい環境を提供して、

親子の笑顔が増えてほしいし、

悲しむ親子を減らしたい

と強く思っています。